挨拶と会釈

普段のオケ練習ではなく、rehearsalには、rehearsal としての課題があります。
演奏だけではなく、舞台での演奏する場所の「位置決め」や、「出入り」の練習等々、普段の練習では出来ない事がrehearsal の練習のmainなので、普段のlecture-lessonの延長線上としての、「通し弾き」・・ではなくて、もっと別の「演奏会の舞台マナー」等の、普段出来ない事をmainに指導をしたいのですが、子供達の場合には、どうしても、イタズラに曲を通すだけのrehearsal で、時間を追われてしまって、stage-mannersの指導すらの基本的な事が出来なくなっていて、自治会館コンサートや八千代のコンサートで、指導不足を実感してしまいました。
音楽大学等では、そう言った舞台マナーは教えません。
・・というか、定形の舞台マナーがある分けではなく、色々なgenreのそれぞれのマナーがあるだけなので、先生達は教えられないのですよ。

私的には、rehearsal では、一回通しの練習をしなくても、マナーの勉強を優先して指導すべきと考えるのですがね。

教室では、lessonの時も、オケ練習の時も、礼に始まって礼に終わる・・という風に指導していますが、音楽大学でlessonの時に教室で先生に挨拶をしたら、厳しく怒られた生徒が何人もいました。

また、生徒が挨拶をしても、殆どの先生はその挨拶を返す事はありません。
何故なら先生は偉いから、挨拶を受けるのは当たり前でも、返す必要はないからなのだそうです。
私達の教室のように、先生が率先して挨拶をして、生徒が挨拶を返す事は音楽教室であっても、ない事なのです。
これは私達の教室の独自のマナーなのですよ。

他所の教室では発表会の時に挨拶を忘れてしまう生徒が非常に多いのですが、それは「挨拶に始まって・・」という普段の躾が出来ていないからなのです。
普段のlessonから、ちゃんと挨拶をしていれば、舞台で挨拶を忘れる事は決してありません。

子供のorchestraを指導している先生が、教室の発表会を見学に来て、「幾つかの驚いた事」を上げて、コツを私に尋ねて、質問をして帰りましたが、その中で、「orchestraのお辞儀がどうして揃うのか??」という質問もありました。
あんまり意識はしていないのだけど、それも不思議な事だそうなのですよ。
普段のオケ練習や室内楽の練習の時に挨拶をしていれば、挨拶のtimingが合わない事はないのだけど、それが合わない・・という事は、普段の挨拶が多分、お座成りでいい加減なのでしょうね。勿論、普段のオケ練習の時にも、よく舞台を想定して、指揮者がorchestraに対して後ろを向いて、挨拶をする練習をよくします。指揮者の後ろ姿のeinsatzで、挨拶をする練習なのです。

また、もう一つの注意は、「舞台の挨拶」と「舞台上の会釈」は意味が違います。
曲の途中(例えばⅠ楽章とⅡ楽章の間)で、拍手が来た時に、挨拶をすると、音楽を寸断してしまいます。
だけど、だからと言って・・挨拶もしないのでは、お客様から見ると、感じが悪いのですよ。
・・で、そこは、挨拶ではなくって、「会釈を返す」・・というマナーが必要なのです。

「会釈」はorchestra全員でする事はありません。
オケ全員ならば、挨拶になるからです。
所謂、カーテン・コールです。
「会釈」は、周りの人達が次の楽章を準備している時に、solisteだけが一人だけ返します。
他の人達は動いていて構わないのです。

勿論、基本的には、「会釈」の指示も指揮者が出しますが、指揮者が忙しい時には、solisteが単独に会釈を返す事もあります。
それはorchestraの進行が優先するので、これはあくまでも、ケース・バイ・ケースなのです。
そこは舞台に慣れている事が必要で、solisteが、舞台上でも客席が見えているかどうかなのです。

オケ練習で、「曲と曲の途中で拍手が来た時には、会釈をするように❢❢」と、子供達に言うのは、簡単だとしても、実際の舞台で、それが出来るか否か・・は難しいのですよ。
それがrehearsalでの舞台mannersの課題なのですよ。

今回も、自治会館コンサートや八千代のコンサートでは、対外出演なので、一般公開と言う事なので、そこの所の指導をしようとしたのですが、rehearsal の「時間がない」・・という理由で、ハネられてしまいました。
当然、自治会館コンサートでも、八千代のコンサートでも、その「会釈」は、口頭では、本番中にも説明したのですが、ちゃんとは出来ていないので、今回の反省の一番のpointにして、次回には必ず「会釈の練習」の時間を設ける事にします。
どうも、Facebookの調子が悪いので、後日、書く事にします。